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【2024.3.13発売】ロキソニンの総合かぜ薬発売。販売対象を見誤った企業戦略の敗北。

ロキソニンから総合かぜ薬が出た。

とうとうお前もかと。そんな印象。

ほんと、日本のメーカーの総合かぜ薬出しとけばいいだろ精神には感服する。

どこもかしこも出してる。

目次

とりあえず総合感冒薬を発売しとけ精神

まぁ、とりあえずこれ飲んでおけば大丈夫という安心感を得たいという気持ちはよくわかる。

何より選ぶのも楽だしね。

メーカーの発売背景にも、ロキソニンの認知度の高さ。そして風邪を引いたときにロキソニンを服用したことのある人が多いことから、患者のQOL改善のためにも発売に踏み切ったとのこと。

ちなみにQOLとは、Quality of Lifeの略。

日本語にすると、生活満足度ってところ。

【結論】全然売れていない

発売が始まってしばらく経つが、全然売れていない。

もともとのロキソニンの販売目標から離れてしまったのが原因だと思う。

ロキソニンを飲もうと考えている層って、頭痛生理痛などの症状がある人。もっと言うと若い女性がメインターゲット層。

頭痛生理痛に対してはロキソニンというイメージを植え付けた第一三共はすごいと思うが、ロキソニンを風邪症状で使うイメージはまだない。

薬の知識がある人、もしくは病院で風邪症状の時にロキソニンをもらったことのある人であれば、連想できるかもしれないが、一般的に風邪症状の時にもらった薬の名前なんて覚えていない人がほとんどだろう。

今までの路線で戦うべき

ロキソニンのイメージを拡大するより、今まで通り頭痛生理痛にフォーカスして戦った方がいいような気がした。

まああくまで一人の薬剤師としての意見なので、聞き流してほしい。

ロキソニン総合かぜ薬について

話がそれた。

このロキソニン総合かぜ薬は、その名の通り、いくつかの成分が含まれた総合かぜ薬。

含有成分は以下の通り

  • ロキソプロフェンナトリウム水和物
  • ジヒドロコデインリン酸塩
  • dl-メチルエフェドリン塩酸塩
  • ブロムヘキシン塩酸塩
  • クレマスチンフマル酸塩

熱、痛み、咳、痰、鼻水などの幅広い症状へアプローチができる成分構成だ。

咳止めにジヒドロコデインをチョイスする辺りはかなり有能。まぁ定番だが。

痰切りにブロムヘキシンではなくカルボシステインやアンブロキソールが入ってたら、更に優秀だった。

個人的にはカルボシステインやアンブロキソールが入っていたらよりグッドだったなという印象。ブロムヘキシンも悪くはないけどね。

薬剤師のいる薬局でしか販売できない

他の内服のロキソニンもそうだが、薬剤師のいる薬局でしか販売できない。

ロキソニン総合かぜ薬は要指導医薬品のため薬剤師からの本人への対面販売が必須。

購入時は気をつけよう。

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この記事を書いた人

やくてぃーのアバター やくてぃー 管理薬剤師

やくてぃーです。
薬局で管理薬剤師をしています。
日頃の業務や自己学習で学んだことをまとめていきます。

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